
日本のクラシック音楽の12月は、おなじみベートーヴェン第九の季節です。
Bärenreiter-Verlag(ベーレンライター)とBreitkopf & Härtel(ブライトコプフ)
の2社の出版社の楽譜で演奏する機会があったので、ヴィオラパートを見比べてみました。
どちらもドイツの楽譜出版社で、ベーレンライターは原典版とされています。
音符が大きめで譜面が見易いのはベーレンライター、音符が小さめでページ構成が密で譜めくりし易いのはブライトコプフです。譜面の中身では、音符に付くアーティキュレーションの記号が「クサビ」と「点」、「f」と「sf」、ピッチカート直前の音符が「pizz.」と「arco」などの相違点があります。音が違う所も数か所あります。4楽章のヴィオラが活躍する4声はベーレンの方は2声に分かれる指示が記入されています。
同じ曲で出版社の異なる楽譜を見比べると面白いです。